受動的な転職

先日、相談窓口に訪れた若者の1人は、ブラック企業でなければどこでも良いと言いながら、20代にして5回目の転職だったそうです。転職は個人の自由ですが、彼の場合は、転職する度に、ブラック企業並みの長時間労働やサービス残業を強いられるようになり、働く意欲はもとい、より良い生活を試みるような環境を築く意欲さえも見失っていたそうです。そういった悪循環が、ワークバランスの崩壊を生み出すのだと感じていると話すKさんは、企業側の改革ももちろん必要ですが、労働者側へ働く意味を問う問いかけが一番重要ですと語ります。働く事は、もちろん生活を支える上で、必要不可欠な事なので、とりあえず仕事を紹介して下さいという若者の気持ちも分からないでもないですが、そのような転職を繰り返すうちに、社内での昇進や人材育成の枠から外れてしまう若者は、職場の歯車と生活の歯車が噛みあわなくなり、人生の歯車自体が止まってしまう可能性もあります。実際に、ニートやひきこもりなどの求職に問題を抱える人々にも、職場を積極的に紹介する団体に所属し、活動を行うKさんには、若者の受動的な職場選びが気になると話しています。